2016/12/29

年の瀬が迫ってきました


今日、仲が良かった前職の同僚と2人で忘年会をしました。
集合場所は、当時よく通ったPUBにしたのですが、ちょうどオーダーをしている時に、当時(もう10年ぐらい前になるのかな)の店長にばったり会いました。「あ"っ熊倉さん!」「あ"あ"っ!」(先方は僕の名前なんて知るワケありませんが、)顔はしっかり覚えて頂いていたようでした。
そのPUBは1年ぐらいで店長が変わってしまい、変わる度に新しい店長と仲良くして頂いていたのですが、誰が店長か聞くこともなくなり、次第に足が遠のくようになってしまいました。

今、熊倉さんはエリアマネージャーに昇格し、今日は巡店している最中だったそうです。
1番仲良くしていただき、しかし、客と店員の関係をきっぱり築きつつ接していただいた熊倉さんとの再会は、旧友と久しぶりに会うという場に、輪をかけたサプライズな出来事でした。
あぁ〜懐かしい。
まだまだ仕事で難題が山積している最中ですが、最後にこんなラッキーな出来事があり、色々あった1年をとてもいい気分に終えられる、、かも???。

2016/11/14

大統領選挙を終えて



1年以上も今回の米国大統領選を追いかけ、そのオチがトランプさんとなった。
その間、大統領選をテーマとする町山智弘さんのトークイベントにも参加し、アメリカという国の歴史や今抱えている問題をいろいろな角度から勉強できてとても楽しかった。

ポリティカリーインコレクトな発言を繰り返し、サイレントマジョリティの票をことごとく取り入れたトランプさん、本当の策士家と思える。そもそも2000年には民主党から大統領に立候補しようとしていたほどのリベラルな人であり、共和党が進める新自由主義とは正反対なビジネスマンである。
勝利宣言でのスピーチ内容を聞き、あまりのまともさにびっくりした。この人、本当は共和党を崩壊させるために大統領になったのではないのかと思ってきた。
しかし、いかんせん政治家としては素人なので、まともなブレーンが着くことだけを祈りたいが、副大統領のペンス氏のサイボーグ004のような冷徹な目がとても気になる。

今後の注目すべき事の一つに、大統領に任命権がある最高裁判事の1つの空席が、保守になるのかリベラルかになるのかという点がある。

トランプの当選が決まった夜、マッチーはトランプ支持者の集まりに激突レポ!3度も報道ステーションに出演したインテリな姿はどこにも見当たらなかった、、。

2016/10/30

本が当たりました!



僕の映画観にとても大きな影響を与えた「まっちー」こと、町山智浩さんの新刊をゲット!
TBSラジオ「たまむすび」の火曜日15:00からの町山さんのコーナーでのプレゼントです。
難しい事を簡単に教えてくれる語り口調はとても親しみやすく、ミルトンの「失楽園」も読んでみようかと思わせたぐらいです(でも途中て挫折、、。) 米国大統領選にも詳しく、テレビや新聞にもコメントを寄せています。
とりあえず、11月8日の選挙の日までに読み終えたい。

2016/09/27

カフェオレ

先日、展示会の搬入に車で向かう途中、時間調整のために某ファミレスに入りました。
僕はホットコーヒー、ウチの奥さんはカフェオレを頼みましたが、設備のスペースの関係でその店舗ではカフェオレはサービスできないそうです。少し考えた後、結局ホットコーヒーをオーダーしました。
で、運ばれてきたのはホットコーヒー2つとコーヒーフレッシュが山盛りでした。
「コーヒーフレッシュ」は我が家ではご法度品目に指定されています。それがどんな成分なのか知っているので、コーヒーフレッシュは使いません。なので、奥さんはオーダーしたコーヒーに牛乳を混ぜてカフェオレを作るために、ミルクを別途オーダーしました。
この時、最初にカフェオレをオーダーしたウェイトレスさんと同じ方にオーダーしたのが良かったのですが、ウェイトレスさんはオーダーしたミルクが何を意味するか直ぐに察知し、「少しのミルクでしたら温めてお持ちしますよ」と、小さなポッドに入った暖かいミルクをサービスしていただけました。
久しぶりの神対応に感動しました。
こういう対応は本社に知らせなきゃ気が済まな性格です。チーフや店長止まりになってしまう可能性もあるので、なるべく本社のHPを探し出し、実名と一緒にお礼を書きます。
ある程度のマニュアルは必要かもしれませんが、少しは担当者個人の裁量で判断させるのも大切ですよね。


ミルクは二人分用意していただけました。

2016/08/24

映画を観ました

このブログ、日記替わりに、、、と思って始めたのですが、とうとう日記ではなく月記となってしまいまいた。反省しています、、。

最近観た映画です。
クライマーズ・ハイ」(2011年版)
日本のいちばん長い日」(1967年版)
アパートの鍵貸します
父親たちの星条旗

「クライマーズ・ハイ」と「日本の•••」は時事物ですね。
特に「日本の•••」はちょうど「天皇のお気持ち」を表されたこともあり、宮内庁のドタバタがリアルに感じられました。
67年に作られた映画なので、当時から20年前の終戦の時事を描いた、歴史検証映画となります。当然、白黒映画で150分という長尺ながら、サスペンスとしても十分楽しめる映画でした。
不勉強で、このような史実があったことさえ知らずに観てしまい、キャスト1人1人の理解を深められませんでした。今一度勉強してからまた観直したいと思いました。

「アパートの鍵•••」は面白かった。具沢山のラーメンを食べたような満腹感でした。
一見、ラブコメディですが、様々な隠喩から、いろいろなメッセージが感じられ、観ていて飽きません。
上司におべっかを使い昇進の階段を昇ろうとした男が、会社のエレベーターガールによって退職せざるを得なくなってしまった物語。複雑な要素が絡み合ったストーリーをこのようなラブコメディに落とし込んでしまう監督の力量にも感心してしまいます。広大なオフィスのセットはスタンリー・キューブリックにも大きく影響を与えたそうです。

日航機が御巣鷹山に墜落した事故は、浜松の合宿免許の宿舎で知り、同じ部屋の面子でテレビにかじりついていたのを覚えています。ちなみに、合宿免許初日、入学者は全員シミュレーションテストを課せられ、僕は開校以来の最低点でした。その後校長直々に呼び出され、普通の人の日数(最短で2週間)の2倍以上かかるかもしれない、、、と警告もされてしまいましたが、結局はクラスで2番目に卒業できましたw

2016/07/20

わだかまり

半年間、ずっと心に残っていた”わだかまり”がようやく今日解けました。
半年前、何度かお仕事をさせていただいた事のあるメーカーさんからサンプル作製の依頼をいただき、年末に打ち合わせをし、年始の第2週ぐらいに納品というスケジュールでしたが、図面や素材に不具合があったり、また、年末年始で素材の代替え等の手配が取れないなど問題がありましたが、なんとか納期に間に合わせることができました。しかし、サンプルを確認した担当の女性デザイナーからは「クオリティが悪い」と烈火の如く怒られてしまいました。彼女としては1’st サンプルでも最終サンプルのクオリティを求めていたようです。
バッグ業界では、1’st サンプルでは、イメージしたバッグに素材、デザイン、コストが見合うかの判断をし、その上で、2’nd. 3’rd と進めていくのが一般的な進め方と思っており、1’st で不具合があることはとても多い事であり、その修正のための的確な助言ができる人かできない人かが、サンプル職人としての上手さの一つであると思っています。
今回の場合、そもそも指定した素材がバッグに適していなかったり、いただいた図面がバッグとして機能しない欠陥があったという事を差し引くこともなく、自分が理想と思っていたサンプルとの乖離を、とことん指摘してきました。20年以上サンプルを作ってきましたが、これほどまでに言われたのは初めてで、自分としても少し落ち込んでしまいました。
今朝、このメーカーさんの専務とお話をする機会があり、ご迷惑をお掛けしてしまったと詫びたところ、この件は全く報告されていなかったようでした。少しお話をしたところ、何となく察しがつきましたが担当したデザイナーは既に辞めているそうです。
どんな業界でも自分一人で何事もできると思っている驕りのある人は、いい仕事ができないと思いますし、改めて、自分への戒めとして気をつけたいと思います。

本文とは全く関係ありませんが、写真は自宅のデッキでくつろぐキジバト。平和です。

2016/05/23

映画を何本か観ました。

​今年のアカデミー作品賞、脚本賞受賞作品映画「スポットライト」を地元の映画館で観てきました。
主演のマイケル・キートン以外は僕が知っている俳優さんがが出てなく、もちろんドンパチ、ドッカーンも無い、いわゆる告発ものという地味な映画ですが、そのストーリーだけで充分楽しめました。
ボストン・グローブ社の「スポットライト」という5人のコラムチームが、どのようにしてにカトリック教会という世界的な巨大組織の隠蔽に挑み、告発していくかが見ものです。
9.11の事件に重なっていた事もあるかもしれませんが、こんな大きな事件があった事に驚きましたが、キリスト教の恥部を晒け出すような作品が、アカデミー作品賞を受賞してしまう事にも驚きました。まぁ、アカデミー会員の殆どがユダヤ教であるというのが1つの要因であるかもしれません。

この映画を観ていて思い出したのが、最近録画しておいた映画「インサイダー」でした。
タバコ会社の役員でありながら、突然クビにされてしまい、解雇されてもなお機密保持契約を結ばされているにもかかわらず、会社の不正をテレビ番組に告発しようとする1人の男と、告発に協力し、番組として放送しようとするが、告発されたタバコ会社からの告発を避けようとするテレビ会社のスタンスに葛藤する番組プロデューサー。巨大組織に挑む2人の葛藤を描いたストーリーが地味ながらグイグイと引きつけます。
歳をとったせいか、最近はこういう地味ながらストーリーでじっくり引き込む映画が好きになりました。

もう一本DVDで観たのが、先日もブログに書いた「プリズナーズ」の監督「ドゥニ・ヴィルヌーヴ」の過去の作品「灼熱の魂」です。
もともとは戯曲で、日本でも舞台公演があったようですが、映画作品さえも知りませんでした。
謎の過去をもつ女性が男女の双子に残した遺書から始まる壮絶な物語。
亡くなった女性の若い頃の話や、子供達の現在の話が交錯し、予備知識が無いとかなり理解しにくいシナリオですが(しかも、亡くなった母親と娘が似ているし)、ネタバレだけは避けて観ていただきたいです。
ネタバレ無しの予備知識はここ
終盤のセリフに出てくる「1+1=1」という謎掛けが解けた時の衝撃は頭の中を真っ白にさせてしまいます。

「スポットライト」の内容はドキュメンタリー作品「フロムイーブル」という映画もあります。DVDで是非観ましょう。

2016/05/11

映画「プリズナーズ」を観ました

録画予約した覚えもなく、たまたま録画してあった冴えないタイトルの映画「プリズナーズ」を観ました。
これがなんとも奥の深い映画でびっくりし、2度も観てしまいましたw


プリズナーズ、色々なものに囚われの身となっている人たちが出てきます。
ストーリーは子供の誘拐犯探しのミステリーですが、その裏に込められたメッセージの多さ、重苦しさにびっくりします。

誘拐された子供の親である主人公ケラーは、キリスト教原理主義者で家族と平和を愛し、厳格であり、善人であるが、家族が危険に晒されると人殺しも止みません。狩りを終えた子供に「備えよ常に」と自分が父から引き継いだ思想を、教えることから、彼をプレッパーズであると描いています。
もう一人の主人公は、北欧神話のトリックスター「ロキ」と同じ名前の刑事。彼は家族を持たず、フリーメイソンの指輪をし、首にはイシュタルの星、手にはゾディアックの入れ墨ということから、色々な宗教や考え方を取り込み、何事にも柔軟に対応出来る人物と描かれています。また、自ら「昔は少年院にいた」と悪である事を受け入れつつも、現在は警察という国家に忠誠を誓った人物でもあります。

誘拐されたケラーの娘をロキ刑事が捜査するというストーリーの中で、登場人物たちの過去は描かれていませんが、ほんの短い会話や、ラジオから流れるBGMが重要な意味を持っており、場面ごとのストーリーに込められたメタファーが数多く、1つ1つ拾いながらなど観ていくと、2時間半、一瞬たりとも気を抜けません。
特に、登場人物の多くがキリスト教原理主義者である描写が多く、カーラジオから流れるBGMがクリステャンポップであったり、車のバックミラーに十字架が掛けられていたり、「B・スプリングスティーンと星条旗は永遠なれが好きだ」という会話からも想像ができます(余談ですが、B・スプリングスティーン本人はとてもリベラルだそうです)。
また、ケラーの父の家が荒れ放題になっているのは、父の自殺をまだ自分で整理できてない事を表現し、その家がまるで迷路のような構造になっているのも迷宮に迷い込んでしまったケラーの心そのもののようです。
そして、ヘビがサタンの化身であり、入り組んだ迷宮の図像的シンボルでもあることを想像させ、その家でケラーは一線を超えた暴挙に出てしまいました。

まだまだたくさんの伏線が張られていますが、自分でもまだモヤモヤしたところが多い映画です。
ドゥニ・ヴィルヌーヴという監督はカナダ人であることから、外国人が見た「典型的な悩めるアメリカ」を描いているように思えます。プリズナーズ、これはもう「キリスト教原理主義に囚われたアメリカ人たち」としか思えない気がします。

ネタバレストーリーはここ


2016/05/02

ヴィトン展に行ってきました

昨年のエルメス展を意識してか今年はヴィトン展
先日行ってきたので、簡単ですがレポートします。
昨年パリで行われたイベントの第2弾として東京展が行われたそうです。
入場無料、事前にオンライン予約しておけば入場もスムーズでしょう。
また、事前にスマートフォンのアプリをDLしておけば、会場の案内やオーディオガイドとして使えそうです。

当日は雨、しかも平日だったので空いていました。
もちろん、写真撮影はOKです。
エルメス展と比べると、案内していただけるスタッフがたくさん配置されており、商品についても詳しく教えて頂けました。帰り際にはポスターまでいただけ、至れり尽くせりな感じでした。

赤坂見附駅から送迎バスもありました。

今回の展示物の殆どは、3代目ガストン・ルイ・ヴィトンのコレクションであり、
彼は無類の収集家だったので、これだけの商品や資料が今でも残っていたそうです。
1906年のガストン所有のトランク。すでにモノグラム柄のプリントが完成しています。

ガストンは、こんな工具もコレクションしていました。
本当にヲタクだったんですねw

内装に貼られてた製品ラベル(上)と
パリとロンドンのルイ・ヴィトンストアで使われていた郵便封筒
こういうコレクションも面白いです

広告用カード

オーダーシート

赤十字軍の特別モデル

ガストンは自らグラフィックデザインもしていました

ラフ画も展示されています

おなじみ、鍵の顧客番号ノート

真鍮製の止め金具
最近はこういう金具が作られなくなりました

1887年の製品の内装に貼られていた製品ラベル

会場は幾つかのテーマに分かれており、最初の会場のテーマは
トランクから始まったということで「木材」
この写真は次のテーマ「クラッシックなトランク」
什器もおしゃれです

写真家(名前は失念)のオーダー品




ヨットの部屋 最近の作品も展示されています


映画「ダージリン急行」で使われた動物柄のトランク。

海軍っぽいコレクション、カッコイイ

自動車の部屋はまんま並木道を表現



当時の車の後部座席の後ろ、いわゆるトランク部分に
取り付けられたトランク。

婦人用ハンドバッグの広告

モノグラムプリントも当時はゴム版みたいな感じで
かなりムラがあります

これも広告

Mジェイコブスのバッグ
マチの柄合わせがスゴイ!
マチ用専用に柄の規格を変えてプリントしたんだろうな

「空の旅」はメインのビジュアル

作家キム・ジョーンズ氏のライティングケース

本箱

ガストンによるグラフィック
もしかしたらモノグラムは、LVではなくGLVになっていたかも?

これもガストン

ガストンのグリーティングカード

 
ガストン、店舗のショーウィンドウのデザインもしていました

ガストン!

ガストン!!


ブラシ以外はオリジナルだそうです

セレブリティの部屋



セレブリティの部屋はトランクの内装と同じ壁

セレブリティのオーダーフォーム
これはO ヘップバーン

洗練されたダンディズム

ガストンは刀の鍔にとても興味があったそうです。

後藤象二郎の鍔のオーダーフォーム

とある茶家がオーダーしたトランク

とある歌舞伎役者がオーダーした鏡台

でもこのマークを見たら、、、

板垣退助

日本の部屋 畳縁にもこだわってました。

出口付近では、本場スタッフによるデモンストレーションがありましたが、
素人目に見ても下手!とりあえず、白人のカワイコちゃんを立たせておけ!な感じが否めません。
でも、この机は面白かった。
椅子に座ると、職人目線で撮られた作業の動画が
机に組み込まれた画面に映し出される仕組み。
3席ぐらいあったかな?

ポストミシンの映像もありましたが、結構いい加減な感じw
仮止めも始めと終わりだけ。
こういうのを本当の熟練作業というのかな?

至れり尽くせりの展示会。これだけ楽しめて入場無料は行くしかありません!
6月19日までとなっております。